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ハナネコノメ、ピークへ。

その瞬間、私の心は小さな花にからめとられ、鳴神山に閉じ込められたような気がした。

ハナネコノメ1

もはや私は、自分の翼を折って自ら鳥籠にこもる鳥のようなものだ。

ハナネコノメ2







感涙でした。
早咲きの場所では見頃、
これから至るところでハナネコノメを見ることが出来ます^^

その他、
ニリンソウ、カタクリ、ハルトラノオの花芽を確認してきました。






「愛しき我がぽんこつの」

春を待って、
冬眠明けの腹を空かせたクマが山をうろつくように、
心が空っぽの私も山をうろつき始めた。

春から秋にかけて花で満たされた心は冬の間に枯渇してゆく。
花の記録など手元にごまんとあるのに、
実物でないと私の心は満足しないらしい。

ニンゲンの機能を高性能化した機械が溢れた現代では、
カメラはニンゲンの目よりもずっと正確に緻密に記録を写し取ることが出来る。
それなのに、
私はこの不確かで曖昧な記録しか出来ない目で見ることにこだわり続ける。
何故なら、
実物を山で見るということは、目だけではなく、ニンゲンのあらゆる感覚器で認識するからだ。
その瞬間の空気を、風を、匂いを、温度を、光を、湿り気を、
ニンゲンは全身をもって記録するのだ。
一つの花を見ることは、
単にその花だけを見るのではなく、そのときの世界をまること体感して記録することなのだろう。
しかしその記録は曖昧で、そのとき抱いた感情を残してやがて消えゆく。
私に残るものは自分の強烈な感動の記憶だけだ。
記録が薄れていく中で、私は自分に残った感動の記憶を糧に春を待ちわびる。
そして何度も見た花なのに、
再び私は全身で感動し、全身で記録するのだ。

高機能な機械には全く及ばない、ぽんこつな私の身体だが、
そのおかげで私は馬鹿みたいに毎年感動を味わえるのだ。
ぽんこつな身体もなかなか良いものだなと、今年も改めて思うのだった。








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