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山遊びとリスク

好天が続く8月となり、
一気に山に出かける人が増えたと思います。
そして登山者の数に比例して遭難事故も増えています。

私は通年遭難のニュースをチェックしていますが、
興味本位というよりも、どうしてこの人は遭難したのか、どうすれば防げるのか、
そういうことを考える為です。

ネットである敗退記事を読みましたが、
私はその人の甘さにいろんな意味で憤りを感じました。
3000m級、難易度の高い山なのに、
訓練不足、基本の不徹底、自覚の甘さが目立ちました。

長丁場の山を憧れるならば、
最低8時間は歩ける脚力が必要です。
そして、基本的な歩き方を身につけること、
自分に最適なペースの死守、最適な休憩の入れ方、
徹底した体調管理、高山病対策です。

まずは自立した登山者になって下さい。
誰かと一緒でないと歩けないならば、行かないで下さい。
自立した者同志が行くのが鉄則ではないでしょうか。

基本的な歩き方とは、
同じペースで歩くことです。
序盤突っ込む歩き方は初心者です。
最初は山に馴れるよう少しゆっくり30分以上歩きます。
馴れてきたら少しペースを上げます。
このペースで最後まで歩き通します。
つまり自分にとって、最適なペースで、ということです。

8時間は最低歩けるようになってください。
8時間歩ければ、10時間は歩けます。
8時間歩くにはどういうペースが最適なのか、把握して下さい。
その為には体型維持も重要です。

怪我や遭難の第1の原因は注意力、集中力が散漫になるからです。
これに尽きます。
では注意力、集中力(=気力)を維持するにはどうすればいいか。
気力は体力が落ちたときに落ちるのです。
ですから体力をつけるのが一番肝要なのです。

私は花が好きですが、花に集中しながら山を歩くのは本当にきついですよ。
先日の白馬岳では頂上宿舎まででしたが、約10時間で90種程度を見ています。
個人的には険しい岩稜歩きと花歩きは同程度の気力=体力が要ると思っています。
花が好きならば、歩く力も培って下さい。
体力があれば、集中力は持続し、素晴らしいお花と出会える可能性が高まります。

厳しい山行の場合は体調を万全にしてください。
寝不足で3000m級に行けば高山病になる可能性が高まります。
先日の白馬岳で登頂しなかったのは睡眠不足だったからです。
体調が整っていないならば、無理をしないでください。

山の遭難記事は、いつも批判めいた論調です。
遊びで死に行くのか、その救助費用は国が出すのか、
厳しい意見が多いです。

山遊びは死のリスクが極めて高い遊びです。
それを自覚して下さい。

そして、山を愛する者が忘れてはならないのは、
死が身近であるということは、生が輝く遊びでもあるということです。
死が隠された日常で生活する我々にとって、
これほど生(=死)を実感できる遊びは他にないのではないでしょうか。
リスクの大きい遊びではありますが、
生きていることを実感できる素晴らしい遊びでもあるのです。
これは山を愛する者ならば、胸を張って断言してもいいのではないでしょうか。

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